RECRUITING
A.Hの写真

仕事と家庭の

両立に悩んだ日々を越えて。

幸せを量産するミッションに

共感し進む技術者

パワートレーン系技術

モータ開発部

A.H

環境問題への関心から2005年にトヨタ自動車へ新卒入社したA.H。長年ハイブリッド車のモーター開発に携わりながら、2回の育児休暇や時短勤務を経験し悩みながら試行錯誤することで、「仕事に対する姿勢が変化していった」と語ります。会社の仲間や家族に支えられながら20年近くトヨタで活躍してきたA.Hのあゆみとは。

相手の声に耳を傾け、

最適解を見つける。

トヨタのモーター開発を支える

「つなぐ力」

私が所属しているモーター開発部ではハイブリッド車(PHEV、HEV)や電気時自動車(BEV)、そして月面の上を走る車用のモーターや空飛ぶ車用のモーターなど、さまざまなモーターを取り扱っています。中でも私はハイブリッド車に搭載されるモーターの開発を担っており、モーターをユニット内にどう配置するかを検討したり、付属部品の設計業務を担当したりしています。

トヨタは世界初の量産型ハイブリッド車を生み出した企業でもあり、そこから長い歴史の中で変化してきた結果、小型で高出力なモーターづくりを実現しています。また生産数も多いため、量産性という観点でも強みを持っていると感じます。

現在私は3つの車種の開発にチームで関わっています。社員に加え、派遣社員の方、出向者の方とバックグラウンドの異なるメンバーが集まっており、それぞれが異なる知識や経験を持っていることが特徴です。ざっくばらんに話せる雰囲気なので、そういった知識や経験の共有を積極的に行いながら業務に励んでいます。

私たちの部署は社内外のさまざまなステークホルダーと意見を擦り合わせながら、業務を進めることが大切です。部品の配置を検討する際には他部署と会話を重ね、全体最適化を図ります。会社の規模が大きい分、日頃から密にコミュニケーションをとっている相手とは限らないため、相手の話を受け止めつつ、自身の考えをしっかり伝えるようにしています。加えて部品設計においては実際に製造していただく協力会社さまとのやりとりが必要です。検討した形状に対してモノづくり上の問題点や改善点がないか相談したり、試作品の製作や評価の段取り調整を行ったりしています。

このようにさまざまな相手とコミュニケーションをとることが多いため、仕事をする上ではこちらの希望ばかりを押し付けるのではなく、相手の意見にも耳を傾け、お互いの最適解を見つけていくことを大切にしています。皆が真剣に仕事をしているので、議論に熱が入ってしまうシーンもありますが、私自身は感情的になることを避けながらもしっかり自分の考えを伝えることが重要だと考え、実践しています。ありがたいことに、上長からは「A.Hさんは相手と衝突することなく、その調整力と目利き力でうまく調整してきてくれる」と褒めてもらうことがあります。

また開発業務は節目節目に期限が設けられているため、常に時間との戦いでもあります。限られた時間の中で最適な仕事ができるよう、こまめに意思決定をしながら期限を決めて進めることを大切にしています。

先行開発と量産開発、

両方を経験して見えた

「理想を形にする」おもしろさ

もともと理系科目が得意で学生時代は工学部に進みました。また幼い頃からテレビで排気ガス問題が報じられているのを見たり、「東京では夜空に星が見えない」という話を聞いたりする中で環境問題に興味を持ち、学生時代は太陽電池の研究などにも取り組みました。

そんな私がトヨタに興味を持ったきっかけは、1997年に初の量産型ハイブリッド車「プリウス」を発売し、その後もハイブリッド車を複数発売していたことです。環境にやさしいクルマの存在に惹かれ、「自分もハイブリッド車の開発に携わってみたい」と思うようになりました。加えて、私は東海地方出身なので地元企業としてトヨタに親しみもあり、それも入社の決め手の1つになりました。

入社後は念願のハイブリッド車開発に携われることになり、その中でもモーター開発を担当することになりました。しかし、私は学生時代もとくに自動車について学んできたわけではないので、初めは自動車にどんな部品があるのか、モーターがどこにどのように搭載されるのかを学ぶため、エンジンルーム搭載設計を行うチームからのスタートでした。そこでの業務を通じて自動車全体の構成やモーターの位置付けを理解できました。トヨタには私のように自動車と関係のないことを学んでいた人も多く入社しますが、恵まれた教育環境や優しい先輩方がいるので、入社後に知識や技術を身につけられる環境があります。

入社3年目にモーターの搭載設計のチームへ異動になってからは、先行開発と量産開発を行き来しながら経験を積んできました。先行開発では7〜8年後など未来のモーターがどうあるべきかという理想から検討を始めます。より小型で高出力なモーターをどう実現するか、未来のハイブリッド車がどうあるべきかといった構想に携われることは私自身ワクワクしました。

一方、量産開発では数年後に発売予定のクルマのモーターについて、どう作るか、どうしたら低いコストでたくさん作れるかを検討します。理想と現実のギャップを埋めていくことは難しく、理想により近い形で実現性のあるものを作るおもしろさがあります。その両方を経験することができて、モーター開発を深く理解できたと実感しています。

周囲の理解と制度改善が

支えた20年。

仕事と育児の両立を

諦めなかった理由

2005年に入社し、途中計4年ほど育児休暇をいただきながら20年近くトヨタで働き続けてきた私ですが、仕事に対する取り組み方は大きく変化してきたと感じています。

入社当初は結婚、出産といったライフステージを進みながらキャリアを積み上げていくイメージがあまり持てないまま、仕事に邁進していたように思います。

そして実際、2009年に初めての育児休暇を取得した時も、正直なところ「今までのようにバリバリと仕事ができなくなるのでは」と不安があったことも事実です。

しかし、育児休暇や時短勤務を経験する中で感じたのは、周りの環境にたいへん恵まれているということでした。私が最初に育児休暇をとった当時は周囲で育児休暇をとる方が少なく、今にして思えば周りの方も戸惑いがあったのではないかと思います。そんな中でも、みなさん家庭の事情に理解を示してくださり、嫌な顔をせずサポートしてくれたことに感謝しています。忙しい時は負荷を調整してくれたほか、サポートしてくれるメンバーをしっかりとアサインしてもらうことで業務が途切れてしまうことがないよう支えてくれました。

制度面でも改善が進んでいるのを感じます。以前は時短勤務を取得すると決まった時間しか業務ができず、とくに他部署との調整業務ではスケジュールが合わなくて苦労することもありました。しかし、今はよりフレキシブルに働けるよう制度が改善されたため、週に1回程度、家族の協力も得ながら普段よりも勤務時間を延ばす日を作らせてもらっています。

そして、子育てが落ち着いてきた2〜3年前ごろから、仕事に対する姿勢が大きく変わってきました。家庭との両立で悩むことが少なくなり、「これからもトヨタで働き続けるんだ」という強い気持ちが芽生え、「さらに仕事でチャレンジしていきたい」と積極的な気持ちになれたのです。

また上司や同僚もそんな私の思いに応えるように、これまでよりさらにステップアップした責任のある仕事を任せていただくようになり、今とても仕事が楽しいと感じています。子育てを始めた頃は私も含めどこまでできるのかがわからない中、上司や同僚も手探りで配慮してくれていると気づく場面もありました。しかし今はある程度任せてもらえた方がうれしいことに気づけたほか、できない時は声を上げればしっかりと受け入れてもらえる環境だとわかりました。

「幸せを量産する」

ミッションに共感

─環境と未来を想う

エンジニアの挑戦

私が思う現在の仕事のやりがいは、自分が設計したものが形になっていくことです。たとえば、自分が設計した部品を協力会社さまにつくってもらい、それが試作車できちんと動いた時はいつも達成感を覚えます。今は、現在取り組んでいるプロジェクトを通じてみんなで作り上げたクルマが世の中を走るところを想像しながらワクワクしています。

トヨタの魅力についてあらためて考えると、規模が大きく影響力のある会社でありながら、「幸せを量産する」というミッションのもと、お客さまのために、という気持ちを1つにしながら地道に事業を行っていることに魅力を感じます。

ただたくさんクルマを売って儲けようというのではなく、誰かのために、地球環境のために、そして未来の子どもたちのためにさまざまな取り組みをしているところがトヨタらしいと思います。また、「自分以外の誰かのために行動しよう」という合言葉を胸に、お客さまはもちろんのこと、同じ会社の仲間のたまにも頑張れる。そんなDNAがあることで、みんなが同じ方向に向かって進めている実感があります。

働く環境においてもダイバーシティが進んでおり、どんな人でも受け入れられる土壌があります。私のように自動車を専門に学んでこなかった人にも活躍の場がありますし、子育てをしながら働くことも可能です。また海外とつながる機会も多く、多様な人種の人と共に働き、各国の文化に触れることもあります。自分次第でさまざまな経験ができることがこの会社の大きな魅力です。

今後はまず今のプロジェクトをできるだけ無駄なくスムーズにこなし、新しいクルマの完成に立ち会えたらうれしいです。また今の仕事に対する理解を深め、胸を張って「この分野のプロフェッショナルです」と言えるようになり、人の相談に乗ったり、安心して仕事を任せてもらえたりする人になりたいですね。

また、より多くの方にハイブリッド車に乗っていただきたいという思いがあるので、より環境によく、低燃費で手に取りやすい価格のクルマを作りたいと思っています。加えて、個人的にはハイブリッド車のリサイクルについても考えていきたいです。せっかく環境によいものを作っていても、最後にゴミになってしまうのは残念なので、リサイクル・リユースしやすい仕組みを作れたらいいなと思っています。

※ 載内容は2025年12月時点のものです

パワートレーン系技術とは

動力源及び、動力源で発生した回転エネルギーを効率よく駆動輪に伝えるための装置類の設計開発。走る、曲がる、止まるはすべてパワートレーンを介して行われ燃費や安全性にも影響する重要な開発です。

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