
お客さまの期待を超える
クルマをめざして。
動的性能開発で感じる
責任とやりがい
車両性能開発(実験/解析)
BR BEV
H.M

お客さまの期待を超える
クルマをめざして。
動的性能開発で感じる
責任とやりがい
車両性能開発(実験/解析)
BR BEV
H.M
インターンシップにてトヨタ自動車で働く人の熱意に感化され、入社を決意したという沼田 大生。車の走る・曲がる・止まるを司る動的性能の開発に長年従事し、さまざまな車種の開発に携わってきました。社内外から寄せられる声をモチベーションに邁進してきた沼田がクルマの「動的性能」に携わるやりがいや魅力を語ります。
今までにない電気自動車を作る。
BR BEV車両性能開発グループ
主任の挑戦

私は現在、BR BEV車両性能開発グループで次世代の電気自動車(BEV)開発に携わっています。私が担当しているのは5大性能の1つである【動的性能】の中の操縦安定性と乗心地の性能開発です。動的性能とはクルマの走る、曲がる、止まる、静粛性、乗心地のことを言い、操縦安定性は「曲がる」際に安心して、また、気持ちよく運転できること、乗心地はどんな路面でも快適に走行できることをめざして開発しています。
具体的には、企画部が提案したクルマのコンセプトに対して、「どんなキャラクターのクルマをめざすのか」、「お客さまはどのような性能を求めているのか」を検討し、性能目標を具体化していきます。
現在、担当している次世代BEVは動的性能のコンセプトを決めるところから携わっています。車両開発には私たちの部署だけでも数百人が携わっており、さらに他の部署も関わっているため、実際には数え切れないほどのステークホルダーがいます。その一人ひとりが「こんなクルマにしたい」という思いを持って業務に臨んでいるのですが、各担当のめざす方向性にずれが生じていました。そのため、企画部と「開発プロジェクト共通認識のキャッチフレーズ」を作ろうとしました。
いくつも案を出し合い、時には社内外のBEVを集めて、試乗をしながら議論を重ねました。なかなかしっくりくるフレーズが見つからず、半年ほど議論した後に、「お客さまが運転した時にどんなことを感じてほしいのか」というお客さま目線に立ち返り、ようやく皆が納得するコンセプトとそれを実現するための性能目標を決めることができました。
性能目標が決まると、実現するための達成方策を模索し、ボデーやシャシーの設計チームに部品特性を提案していきます。BEVは従来の乗用車と比較して加速性能が圧倒的に高く、その加速性能に見合った操縦安定性をめざすとスポーツカーのような硬い乗心地のクルマになりがちです。
しかし、今回の開発車にはラグジュアリーカーのような乗心地のよさも両立できるようにさまざまなチャレンジをしています。低重心なパッケージと強固なボデー剛性を活かしながら、コイルスプリングやアブソーバ、ブッシュなどの最適値を模索することでしなやかなサスペンションを実現できるよう検討しています。
また、限界領域の性能にも注力しています。雪路や雨天などのシチュエーションでもクルマをコントロールできるように、また、サーキットでは誰でもBEVの加速性能を余すことなく扱えるように、パワートレインチームと駆動力制御を検討しています。さまざまな分野の担当者を巻き込みながら、お客さまに驚いていただけるような新しいBEVを開発しています。
数字では測れない
「感性性能」を追う
─操安乗心地開発に携わる
技術者の10年間

学生時代から自動車が好きで、中学生の頃はF1のピットクルーに憧れていました。大学では機械工学部で流体工学を専攻。当時の知識はもちろんのこと、研究を通じて多くの仮説・検証のサイクルを経験したことが、今の業務に生きていると感じます。
トヨタとの出会いは大学で見かけたインターンシップのポスターでした。先輩も参加していたと聞いて軽い気持ちで応募し、1カ月ほど操安乗心地性能の部署で技術開発に携わりました。
インターンシップを受けるまでは正直トヨタに強い興味があったわけではありませんでした。しかし、実際トヨタでインターンシップを経験してみると、働いているメンバーの熱量の高さに圧倒されました。「どうやったらよりよいクルマをつくれるのか」を熱く議論している姿に感銘を受け、自分も同じ目線で仕事をしてみたいと思い、入社を決めました。
2015年の入社からおよそ10年間にわたり、さまざまな車種の操安乗心地性能に携わってきました。入社してすぐはマイナーチェンジのプロジェクトを担当し、4年目にはRAV4PHVの開発を企画当初から携わることができました。
また、2019年には1年間フィンランドのWRCチームに出向させてもらったことも思い出深いです。世界選手権で戦うモータースポーツチームのスピード感や課題に対するアプローチの仕方など初めての経験をたくさんさせてもらいました。帰国後、北米向けの大型SUVであるグランドハイランダーやトヨタの代表的なクルマの1つでもある新型センチュリーに携わった後、現在の業務に至っています。
操安乗心地性能には、数字に現れないようなわずかな違いを追求するおもしろさがあります。改良前と改良後で車両挙動を計測してもほとんど変わりがないのに、実際にクルマに乗っている人は明らかな違いを感じ取ることができるんです。
この、いわゆる「感性性能」と呼ばれる領域が操安乗心地性能のおもしろさでもあり、難しさでもあります。テストドライバーと一緒にクルマに乗り、人は何を感じているのか、実際に乗ってみなければわからないこの違いを関係者にどう伝えるか、といったところを仮説、検証のサイクルを回しながら考え、開発車両の改善に活かしていくことにこの仕事の醍醐味を感じています。
お客さまの期待を超えるため
夜の首都高を走った。
センチュリー開発の重圧と達成感

入社からさまざまなクルマの操安乗心地性能に携わってきましたが、妥協せず、やり抜くことを大切にしています。
入社して初めて任されたプロジェクトでは、ある仕様のタイヤだけ少し乗心地が硬いかなという印象が胸の中にありながらも、他の性能との両立や開発日程上、このタイヤでも「問題なし」と許容しました。発売後の社内監査や雑誌評価は大きな指摘もなく好評だったのですが、あるジャーナリストの方が「このタイヤだけちょっと硬く感じる」とコメントしている記事を見て、「もっとできることがあったんじゃないか」と強く後悔しました。それ以来、妥協せず、自分が納得できるところまで検討を重ねることを大切にしています。
センチュリーの開発ではトヨタのフラッグシップとも言えるこのクルマの操安乗心地性能を担当することにかなり重圧を感じていましたし、「センチュリーといえば静かで乗り心地がいいよね」と言われるようなクルマなので、「とにかく乗心地のよいクルマにしなければ」という思いで業務に臨みました。さまざまな新しいアイテムを試し、よりよいクルマになるように何度もトライ&エラーを繰り返しました。開発終盤には夜の首都高速を何度も走りながら改良を重ね、ようやく発売の日を迎えることができました。
発売後は、社内外からさまざまな反響をいただくことができ、本当にうれしかったですね。社内では共に開発したメンバーから「すごくよくなったね!」と声をかけてもらえ、安堵したことを覚えています。
また社外からの反響も多く、ある動画配信サイトでプロドライバーさんが乗ってくれていて、「こんな快適なクルマは他にない」とコメントいただいたこともありました。自分がこだわった分だけ多くの方々に評価いただけたことが、大きな達成感につながりました。
今後もトライ&エラーを繰り返しながら、お客さまの期待を超えられるようにとことん考えていきたいと思っています。
よいクルマを
世界中のお客さまへ届ける。
主体的に作り上げた
クルマで感じる喜びと責任

トヨタでは「現地・現物」という言葉があります。誰かのコメントを見聞きするだけで判断せず、自ら現地に行き、実際に物に触れることで正しく物事を理解し、問題の真因を見つけることを大切にしています。また自分の設計したものや検討したものが実際に目に見えるモノになり、自ら良し悪しを評価できることはモノづくりの会社で働く魅力になっていると思います。
とくに動的性能はクルマに触れる機会も多く、毎日のようにテストドライバーとクルマに乗り、自らハンドルを握りながら性能を評価しています。課題を見つけ、それを解決し、どんどん性能がよくなっていくところを実感できるのは大変おもしろく、やりがいにつながっています。
そして、販売台数が多いトヨタだからこそ、自分が主体となって作り上げたクルマに世界中のお客さまが乗っていただける喜びを実感できるのも大きな魅力です。車種もコンパクトカーから高級車までさまざまあり、それぞれの特徴を楽しみながら開発できます。「もっとよいクルマを作りたい」という思いを共有しながら、一緒に楽しんで開発できる人と働きたいですね。
私が今後トヨタで成し遂げたいことは、お客さまの期待を超えて、新しい価値観を提供できるクルマを作ることです。まずは今、開発に携わっている次世代BEVの動的性能を作り込み、運転する楽しさに気づいていただけるようなクルマをお客さまにお届けしたいです。
発売に向け、課題はまだまだたくさんありますが、これまで通りさまざまなことに挑戦しながら、よいクルマづくりに向けて邁進していきたいです。
※ 記載内容は2025年10月時点のものです

お客様の期待を開発目標に落とし込み、バーチャル・リアル評価を駆使してクルマの安心安全や品質・快適について、各設計と連携しながら、クルマのトータル性能を作り込む
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