
確かな安全・安心を
より早くお客さまに。
法規認証の視点から
モビリティの進化を支える
カスタマーファースト (品質保証・アフターサービス)
法規認証部
Y.W

確かな安全・安心を
より早くお客さまに。
法規認証の視点から
モビリティの進化を支える
カスタマーファースト (品質保証・アフターサービス)
法規認証部
Y.W
法規認証部の若林 優妃は、国連規則とASEAN・オセアニア地域の排気ガス・燃費法規に関する認可取得業務を担当しています。入社以来、世界各国の法規と向き合いながら、技術・法規両面を理解し製品づくりを前に進めてきました。「お客さまのために」を軸に、安全・安心なモビリティを届ける“最後の砦”を担う使命感とやりがいを語ります。
各国の法規と開発現場を
つなぐ認証業務。
第三者の視点で社内外から
信頼される存在に

法規認証部は、モビリティに関わる各種法規・基準の策定対応から認可取得までを担う組織です。中でも私が在籍するチームでは、排気ガス・燃費に関する法規認証を担当しています。
各国で定められた規制や試験方法にもとづいて、実車試験、データ取得、当局への申請まで一貫して携わり、認可取得へとつなげることがミッションです。
試験内容は多岐にわたります。たとえば、排気ガス試験では、「シャシダイナモメーター(通称:シャシダイ)」と呼ばれる設備に車両を載せ、法規で定められた特定の走行パターンを再現しながら運転します。走行中に排出されるガス成分を分析し、基準値を満たしているかを定量的に評価しますが、ここで基準をクリアできなければ、各国の認可取得ができず販売することができません。それまでの開発段階での適合性を徹底的に担保した上で、最終試験に臨んでいます。
現在私が担当しているのは、国連規則とASEAN・オセアニア地域の排気ガス・燃費法規に関する認可取得業務です。ASEAN・オセアニア地域は欧州の基準を参考に各国で規制を導入するケースが多いですが、各国の交通事情や走行環境は異なります。
たとえば、市街地走行が中心で渋滞が多いタイでは、高速道路が発達したヨーロッパの基準をそのまま当てはめることはできません。また、欧州の基準では-6℃の低温環境で排気ガスを測定する試験がありますが、タイは暖かい国であるため必ずしも-6℃の試験が必要とは言えません。こうした状況を踏まえながら、各国政府に対してその国に本当に必要な試験を提案するなど、各国の事情に応じて、認可取得に向けて取り組んでいます。
また、日頃から各国政府や認証当局とやりとりする機会が多い法規認証部は、対外的なフロントラインに立つ部署です。トヨタ自動車の“顔”として、外部からの要求や社会のまなざしを正しく社内に伝え、開発へとフィードバックする視点と、開発現場の想いや技術的背景を汲み取り、それを的確に外部へ発信する視点、その両輪が求められます。
外部からも社内からも信頼される存在であるために、私は「第三者の視点」を強く意識してきました。外部との接点が多い法規認証という立場を活かし、客観的な視点から社内に新たな気づきをもたらせたらと考えています。
私たち法規認証部の業務の根底にあるのは、「お客さまのために」「誰かのために」という想いです。各国での認可取得が滞りなく進めば、確かな安全・安心をより早くお客さまに届けられます。その実感こそが、日々の業務に向き合う原動力になっています。
都市計画から
モビリティの世界へ。
Brexit対応と未来都市で磨いた
法規認証の視座

大学では建築土木を専攻し、都市計画を中心に学んでいました。トヨタに関心を持ったきっかけは、学生時代に取り組んだ産学連携の共同研究です。当時、車中泊など「クルマを住空間のように使う」ことに興味があり、トヨタのe-Paletteのように、利用者のニーズに応じて車内空間を柔軟に変えられるコンセプトに強く惹かれました。
トヨタは、モビリティの開発にとどまらず、クルマが使われる“まち”そのものまで視野に入れています。そのスケールの大きさと発想の斬新さに共感し、「ここでチャレンジしてみたい」と入社を決めました。
法規認証部に配属されて最初に携わったのは、ヨーロッパ向け車両の認可申請業務です。その頃、強く印象に残っている出来事が、イギリスのEU離脱でした。イギリス当局から取得していたヨーロッパの認可証が一斉に無効となり、私が所属するチームが対応の最前線に立つことになったのです。
それまでニュースで触れるだけだった国際情勢が、ある日突然、自分の仕事に直結する現実に。社会の動きがリアルタイムで仕事に影響するダイナミズムに強く衝撃を受けた覚えがあります。そこからは、単に業務をこなすのではなく、背景にある政治・経済・国際情勢も意識しながら取り組むようになり、仕事のおもしろさをより深く実感するようになりました。
その後、入社4年目に修行派遣プログラムを通じて、立ち上げフェーズにあった「Woven Planet(現:Woven by Toyota)」に参加。ウーブン・シティの次世代モビリティや新サービスに対する法規確認や、許認可対応を主に担当しました。
ウーブン・シティのように新しい取り組みの多くは、既存の法規や基準では想定されていないものばかりです。そうした前例のない領域に対して、「どうすれば安全性を合理的に説明できるのか」「どのような考え方で新しい基準をつくっていくのか」を、開発メンバーとディスカッションを重ねながら進めていきました。ルールが整備されるプロセスそのものに関われたのはとても刺激的でしたし、新しいまちづくりに間接的に携われたことは、今振り返っても非常に貴重な経験です。
認証業務は、お客さまに安全・安心なモビリティを届けるための最終関門とも言えるもので、まさに“最後の砦”です。開発の遅れや仕様変更があれば、計画の見直しを迫られることもありますし、場合によっては生産にストップをかける判断が必要になるケースもあります。「通せないものは通せない」と言い切る覚悟が求められるところに、職務の重みと意義を感じています。
文化を超えた協働で
つかんだ成長の手ごたえ。
技術領域を横断し、
社会貢献を実感

トヨタでは世界各地で、現地スタッフが活躍しており、安全なクルマをお客さまに届け続けるためには、現地メンバー一人ひとりの成長が欠かせません。その重要性を再認識する出来事が最近ありました。
タイで新しい排気規制が適用されその頭出し試験の時の出来事です。タイの現地スタッフが現地で排気ガス試験を実施した際、開発の想定と異なる試験結果が出てしまいました。原因を追求していくと、測定方法が適切でなかったことがわかりました。
現地の様子をリアルタイムで共有してもらいながら、試験手順を一つひとつ確認していく中で私がとくに意識したのが、相手の文化的背景を踏まえたコミュニケーションです。タイには比較的楽観的な空気があり、曖昧な指示だと動いてもらえないことがあります。抽象的な表現は控え、具体的に伝えることを心がけた結果、試験プロセスが正しく修正され、適正なデータを取得できるようになりました。
さらに印象的だったのは、その後の変化です。それまで試験に必要な技術情報を「待つ」姿勢だった彼らが、「この手順で実施してみたのですが、私たちの認識は合っていますか」「本試験の前にプレ試験を行ったところ、こういう結果が出ました。このまま進めて問題ありませんか」と、自ら考え、主体的にアクションを起こしてくれるようになったのです。
現地スタッフと本社との間に信頼関係と一体感が生まれ、「自分たちも変わらなければいけない」という意識が芽生えたと感じています。言語や文化の壁を越えて、トヨタの価値観や安全に対する考え方を共有することで双方が成長し、より強いパートナーシップを築ける。その手ごたえを実感した出来事でした。
この経験を通じて、法規認証の仕事のおもしろさをあらためて実感しています。法規認証部の魅力のひとつは、さまざまな技術領域に、グローバルな視点で携われる点です。ヨーロッパ向け認証申請業務として、ワイパーウォッシャーや登坂性能といった車両の安全に関わる基準を担当した後、ウーブン・シティ、自動運転などの先進技術に関わる基準にも触れ、現在はASEAN・オセアニア地域の排気・燃費分野を担当しています。領域もフェーズも異なる技術に携われるのは、法規認証ならではの醍醐味です。
つい先日も、タイ当局の方が本社に来訪され、ハイブリッド車の排気ガス試験を視察された際、測定結果を見て、「排気ガスがここまで少ないとは驚きました。本当に素晴らしい技術ですね。こういうクルマに、これからどんどんタイの街を走ってもらいたい」と、目を輝かせながら話してくださったのが印象に残っています。私たちの仕事が確かにお客さまや社会の役に立っていると実感できた瞬間でした。
また、実務面で言えば、認証業務は「1回対応して終わり」ではありません。ひとつのプロジェクトで得た知見を標準化し、次の案件につなげていく仕組みづくりも、私たちの重要な役割です。プロセスを整理し、誰もが再現できる形へと落とし込んでいく。そうした組織を強くしていく過程に関われるのも、大きなやりがいです。
法規認証の立場から
価値を発揮し、
モビリティの進化を支える存在に

トヨタは、モビリティカンパニーとして次々と新たなチャレンジを続けています。また、修行派遣プログラム(※)など、手を挙げれば若手のうちから挑戦できる仕組みも整っています。自分の意思でキャリアを切り拓き、新しい領域に踏み出せる環境があることは、大きな魅力です。
組織風土の面でも、法規認証部は堅いテーマを扱っていますが、上司がしっかりと部下の話を聞き、一緒に課題解決に向き合ってくれるカルチャーがあります。何か問題が起きたときも、個人を責めるのではなく、「なぜ起きたのか」「次にどうすれば防げるのか」をチームで前向きに議論する風土が根づいていて、とても働きやすいと感じています。
だからこそ、「こういうことを実現したい」と想いを掲げ、自ら動ける人がフィットする職場です。また、私たちが扱う業務は、決してひとりでは完結しません。開発部門、海外拠点のスタッフ、各国の政府・認証当局など、さまざまなステークホルダーを巻き込みながらプロジェクトを前進させていく必要があります。関係者と信頼関係を築き、力を掛け合わせていくコミュニケーション力を持った人が活躍しやすい環境です。
「法規認証」と聞くと、法律の専門知識が必須なのでは、と思われがちですが、実際には法学部出身者はほとんどいません。もちろん知識やスキルも大切ですが、それ以上に重視されるのはマインドセットです。前向きに学び続ける姿勢があれば、文系・理系を問わず十分に力を発揮できると思います。
今後については、「お客さまのために」を軸に、開発部門をはじめとする社内のメンバーが、法規要件をより理解しやすくなるような情報発信や、認証業務を支える社内基盤づくりに、これまで以上に力を入れていくつもりです。
そして将来的には、トヨタがモビリティカンパニーとして進化する上で、法規認証の立場から価値を発揮できる存在をめざしています。事業領域の拡張を法規の面で支える人材へと成長していきたいと考えています。
※ トヨタでは、海外事業体や国内関係先への研修派遣、他本部・他領域へのローテーションなど、職場外へ派遣する「修行派遣」という制度があります。派遣先での研修を通じて、専門性を高めるだけでなく、不慣れな環境下でやりきる胆力や、将来グローバルに活躍できる素養の習得をめざします
※ 記載内容は2025年11月時点のものです

全世界で約1億台のトヨタ車・レクサス車にお乗りのお客様がいます。 そのお客様の声を聞き、「もっといい商品」と「もっといい体験」の実現を通じて、モビリティライフを豊かにし、お客様・販売店/代理店・地域の皆様に幸せになって頂くことを目指します。
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