
より良い品質をより安く。
樹脂部品の製造技術を高め、
「WOW!」なクルマ体験を
届けたい
製造技術開発
塗装成形製造技術部
R.O

より良い品質をより安く。
樹脂部品の製造技術を高め、
「WOW!」なクルマ体験を
届けたい
製造技術開発
塗装成形製造技術部
R.O
高専を卒業後、2008年にトヨタ自動車へ入社した尾﨑 亮。入社当初から一貫して樹脂部品の製造技術に携わり、現在は水素タンクを担当するチームのリーダーを務めています。担当する部品や役割は変わっても、ものづくりへの熱い想いを持ち続ける尾﨑が、自身の軌跡を振り返り、仕事のやりがいを語ります。
高専で電子制御工学を学び、
父との思い出の会社である
トヨタへ

私にとってトヨタは、子どもの頃から身近な存在でした。父がトヨタのディーラーでメンテナンスや営業の仕事をしていて、たびたび働く姿を見に行き「かっこいいな」と憧れていたんです。
そんな父が、私が小学生の時に亡くなり、「早く手に職をつけて働こう」という想いで高専へと進学しました。電子制御工学科で電気回路や電磁気学などについて学び、旋盤加工や溶接などの実作業も経験しました。高校や大学に進学した人よりも早いタイミングで専門分野を学び、未経験の実務作業にもどんどん取り組めたのは、高専ならではの経験だったと思います。こうした経験は、社会人になった今もなおベースとなり、新しいことに物怖じせず興味を持った分野を深く学び、資格を取るなどの行動に活かせています。
就職活動では「自らの手でものづくりをする」という軸で企業を探しました。トヨタは当時から自動車販売台数世界トップクラスのリーディングカンパニーで、私が就活をしていた2007年頃もとくに人気のある企業の1つでした。そうした背景と幼い頃からの憧れもあり、トヨタへの入社を決めました。
入社後は塗装成形製造技術部に配属。塗装と樹脂成形を扱う部署で、新しい車や新工場での塗装工程と成形工程の生産準備に加え、新材料や新工法の開発も担当しています。
生産準備とは、実際の製造現場で良品廉価なものづくりができるように工程を造りこむ業務です。たとえば、まず「この部品はこういう構造・工法・工程にするとより品質良く、安くつくれますよ」という提案をし、図面をレベルアップします。そこから実際の製造に使う設備や、金型の仕様を検討して必要なものを手配していきます。そして、完成した設備・金型を用いて部品の品質を安定させるための条件を考え、改善するまでが生産準備の仕事。開発段階から安定的に生産できるようにするまで、幅広い領域に関わる業務です。
私たちが担当している樹脂部品は、クルマの内装・外装問わずさまざまなところに使われています。内装では、スピードメーターやグローブボックスなどがあるインストルメントパネル(インパネ)と呼ばれる部分。外装では、バンパーやバックドア、その他にインテークマニホールドというエンジンに空気を送る機能部品や水素タンクライナーなども当社で内製しています。
バンパーの生産準備や
SE担当として、社内外の関係者と
関わりながら経験を重ねる

入社後はまず一般的な新入社員研修で社会人としてのマナーや会社の中のルールを学びました。その後、バンパーのプロジェクト担当となり、OJT形式で実際に1つのプロジェクトを持ち、先輩に教わりながら仕事を覚えていきました。
生産準備の仕事をする上では、設計段階から実際に現場で生産してくれる人、金型や設備をつくっていただくメーカーさま、周辺部品の仕入先さまなど、社内外の多くの人とコミュニケーションをとる必要があります。
また、プロジェクトの日程はあらかじめ決まっているので、それを見据えてしっかりと計画を立て、着実に進めていかなければなりません。当然イレギュラーも発生するので、挽回計画を立てる上でも、周囲と連携をとりながら進めていきます。そこが難しさでもあり、たくさんの人と一体感を持って仕事ができるおもしろさでもあります。
生産準備の経験を積んだ後は、サイマルテニアス・エンジニアリングSimultaneous Engineering(SE)と呼ばれる仕事に携わりました。これは、ものをつくる前の設計の段階で、設計者と一緒に「こういう図面にした方が品質良く、安くつくれるのでは?」と検討し、必要に応じて実証試作を行いながら、図面の完成度を上げていく活動のこと。私は生産準備の経験から「現場ではどんなことに困るのか?」を体験していたので、そうした意見を伝えながらより良い図面をつくることに貢献できたと思います。
また、その際に中国への海外出張も経験しました。金型の製作が遅れていて、日本から金型を送り、現地で早期に製品品質を高めなければならない、という状況で、SEを行い、図面段階から理解している私に白羽の矢が立ったのです。
通訳がいるとは言え、最初はこちらの考えが正しく伝わらず苦労もありました。しかし、製品の品質が上がっていく中で、現地の方々からも徐々に信頼いただけるようになり、結果として苦境を乗り切ることができました。
図面段階からSEした製品を、海外の現場に入り込んで、生産準備を最後まで担当する。そんな経験はなかなかできません。実際に現地で生産準備が完了する瞬間に関わることができたことは、ある種の卒業試験のようで貴重な経験になりました。
自分のアイデアが形となり、
街なかで走る姿を見られる醍醐味

2016年から約3年間は、バックドアの生産準備を担当。同じ樹脂部品でも、バンパーとは部品の構成や工法がまったく異なります。トヨタではよく「現地現物」と言われるように、実際に自分の目でものをしっかり見て、手を動かすことで覚えていきました。なかなか思うように結果が出ない時は、周りの仲間や上司が知恵を貸して助けてくれるのがありがたかったですね。バックドア時代にはイギリスやアメリカへの出張も経験し、日本で決めた新規構造を海外に展開するという仕事にも携わりました。
その後、2020年から再びバンパー担当となり、カローラの特別仕様車のプロジェクトに参画したことがとても印象に残っています。このプロジェクトのコンセプトは、「お客さまが気軽にバンパーを交換できるようにして、複数の意匠を楽しんでもらうこと」。そのためには、金型を安くつくり、バンパーの価格を下げる必要がありました。
アイデアとしてはおもしろいのですが、実際に構造化しようとすると「金型の強度が担保できない」「型部品の交換に時間がかかる」などさまざまな課題が浮上しました。それに対して、デザイン部門や車両企画の人たち、生産部門も含めチーム全員で議論を重ねながら、どういう構造・デザインであれば成立するのかを検討し、ようやく形にすることができました。
私は開発の段階から参画したのですが、試作工程ではこれまでの生産準備の経験を大いに活かせたと思います。この特別仕様車が発売された時には、開発プロセスや開発者の言葉をまとめた動画コンテンツが公開され、自分たちの功績が形となったことがとても嬉しかったですね。
クルマの製造技術という仕事の魅力は、自分のアイデアを形にし、その製品が実際に街中を走っているのを目にできることだと思います。とくに今の環境は、「こうしたらもっと製品が良くなるのでは?」「さらに安くつくれるのでは?」「魅力的な車になるのでは?」というアイデアがあれば、自ら企画を立て予算を取り、実証するという挑戦がしやすいと感じます。そうしてつくられたクルマが走っているのを見かけると、まるで自分の子どもが育ったような喜びや達成感を得られるのです。
高専卒も大卒・院卒も
同じ機会を得られ、
多様な仲間と切磋琢磨できる
環境が魅力

トヨタという会社の魅力は、高専卒であっても大学・大学院卒と変わらず、同じ機会を得られることだと思います。私は同い年の人と比べると、大卒の人より2年早く、院卒の人より4年早く実務を経験してきました。一方で大卒・院卒には優秀な人が多く、同期同士で話していても考え方や行動がとても勉強になります。こうした多様な背景を持つ仲間と一緒に働けることも、当社の魅力のひとつだと思いますね。
また、私は2019年に育休を取得しています。当時は今ほど男性が育休を取るという文化がなかったにも関わらず、上司は積極的に後押ししてくれました。フレックスや在宅勤務など柔軟な働き方が選べ、福利厚生が整っていることも魅力です。
仕事面では、入社後早い段階でプロジェクトを任されるため、若手のうちからたくさんの経験を積むことができますし、希望すれば海外や他部署への挑戦の機会も得られます。そして何より、「困っている人はみんなで助ける」「教え、教えられる文化」が根づいているので、安心して働けますね。
私は入社後数年経った頃、徐々に業務の負荷が上がって苦しく感じたことがありました。そんな時、ひと回りほど年上の先輩が「自分もそういうしんどい時期があったよ」と声をかけてくれたんです。それを聞き「こんなにバリバリとかっこよく働いている先輩でも、悩んだ時期があったんだ」「大変なのは自分ひとりじゃないんだ」と励まされたのを覚えています。壁にぶつかって悩んだとしても、同じような経験を経て成長した先輩たちがしっかりサポートしてくれるのは、とても心強いですね。
現在私は、水素タンクという新しい分野の樹脂部品を担当しています。部品や材料が変わると構造や設計、品質の出し方も異なるため、自分の技術力をしっかり高めて対応できるようにしていきたいと思います。また、チームリーダーを任されているので、技術面だけでなくメンタルの面でもメンバーを支え、将来はチームやグループ全体の能力を底上げできるような人材になりたいと考えています。
エンジニアとしては、新たな工法や構造を開発して、お客さまに「WOW!」と言われるようなより良いクルマづくりに貢献していきたいと思っています。構造という分野は、なかなかお客さまの目には見えづらいですが、「こういう技術があるからこそ、この品質のクルマをこの値段で買えるんだ」という縁の下の力持ちになれたら嬉しいです。
※ 記載内容は2025年10月時点のものです

高品質な製品を安く迅速に作り出すトヨタ式の生産ライン、そのモノづくり現場最前線をリードする技術開発職種です。 日々進化するクルマのカタチを具現化するため、開発上流からつくり方を検討・開発する事で、理想への妥協なく、かつお客様の期待を超えるトヨタ品質のモノづくりをリードしています。 創業期から培ってきた確かなクルマづくりのノウハウとお客様の期待を超えるための飽くなき挑戦によって技術革新を続け、モビリティーカンパニーへの転身と移動の課題解決や住み続けられる街づくり(Woven City)への事業化に挑戦しています。
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