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トヨタの10年後、

20年後を変える──4年目社員が

「OMUSVI」でめざす変革

デジタル情報通信

開発・製造IT推進部

K.T

2022年に新卒入社した高木 健輔。車両開発プロセスの効率化のため、「車両仕様の共通言語化」をめざすプロジェクト「OMUSVI(通称:おむすび)」に参画しています。プロジェクトと開発現場の橋渡し役として活躍する高木が、プロジェクトに携わるやりがい、トヨタだからできる挑戦について語ります。

部署をつなぐ「共通言語」を

作るプロジェクトで、

31万時間の効率化をめざす

私は、入社から一貫してデジタル情報通信本部で車両開発全体の仕事の流れを見直すプロジェクト「OMUSVI」に携わっています。

OMUSVIは「Organized Master Unified System for Vehicle Information」の頭文字をとったもの。車両開発の源流となる車両仕様書を「共通言語化」することで、車両開発プロセスの効率化をめざすプロジェクトです。

このプロジェクトが立ち上がった背景には、トヨタ社内において「共通言語がないこと」による大きな課題がありました。たとえば、企画部署から製造部署に情報が渡った際に、日本語から英語に翻訳するように「自分たちにとって最適な状態」に情報を変換する。これが部署や車種ごとに行われているため、別部署に資料が渡るたびに「社内資料の読み替え」が必要になっていたのです。

トヨタでは多種多様な車種を生産していて、数多くの部署があります。実際に数値化してみると、1つの車両開発プロジェクトにおいて、全体の35%にあたる31万時間が読み替え作業に充てられていることがわかりました。この時間を、「お客さまにとって魅力あるクルマづくりに注力する時間」に変えるために、働き方や環境を変えていこうというのが、プロジェクト立ち上げの経緯です。

私がこのプロジェクトで担っている役割は、大きく3つあります。1つめは、さまざまな部署から上がってくる要望を整理しながら、プロジェクトの趣旨に沿った共通言語を策定することです。

2つめは、ユーザー目線でのシステム設計です。システムに入力していく際のUIや、効率的な作業の進め方ができる入力方法などを、協力企業の方々と一緒に作り込んでいます。

3つめは、OMUSVIの実車種適用におけるリーダーです。現在はレクサスカンパニーの製品企画部署と兼務して、実際に現場で見たこと感じたことをもとに自分の考えを提案・発信し、プロジェクトに織り込んでいっています。

仕事をする上で心がけているのは、丁寧なコミュニケーションです。トヨタという同じ会社の中でも、いろいろなバックグラウンドを持つ方がいます。それぞれの背景を理解し、寄り添って説明していくことや、認識のずれが起こらないように丁寧に説明することを大切にしています。

とくに、入社4年目の私にとって、周りは先輩たちばかり。OMUSVIとレクサスカンパニー、双方の架け橋として円滑な車種適用を実現するために、日々コミュニケーションを取りながら、プロジェクトを推進するようにしています。

全社的なプロジェクトに

参画したいとトヨタへ。

実践的な検証を通して

現場課題を実感

学生時代は機械工学科に所属していました。入社の決め手となったのは、自動車業界が100年に1度の変革期にあると言われる中で、DX変革に関わっていきたいと考えたからです。開発領域で特定の分野を究める道もありましたが、私自身は、視野を広く持って、プロジェクトにゼロから参加できる情報部門でのキャリアに惹かれました。

入社当初、OMUSVIのプロジェクトはまだ構想段階でした。しかし、車両仕様改革と呼ばれているプロジェクトですから、クルマのことをよく知っていなければいけません。先輩のサポートのもと、OJTのような形で社内の情報、とくにクルマに関する機能・性能・装備などについて勉強していきました。

半年ほど経った頃からは、共通言語化をするにあたっての影響やメリット、情報がどのように変わっていくのかについて、まずは机上での検証を始めました。ある程度見えてきたところで、実践的な検証へ。

この取り組みを通じて、車両開発をする上では他の部署にバトンを渡すように情報を届けていかなければいけないこと学びました。当然、さまざまな関係者を巻き込みながら進めていく必要があります。それまで以上に日程管理を強く意識するようになりました。

2年目からは、現場でのユーザー目線を養うために、製品企画部署に常駐し、車両の仕様検討や調整を担当しました。現場を見て、生の声を聞くことで、実際の業務にどう落とし込んでいくかが少しずつ見えてきたのがこの頃です。

その後、集めた声をプロジェクトに落とし込んでいくフェーズに入りました。OMUSVI側から上がってくる検討材料とユーザーの要望をつなげていくため、共通言語を作る上で必要となる情報の取捨選択などを現場のメンバーとディスカッションしながら進めていきました。

前向きな言葉がモチベーションに。

現場に意義を実感してもらいたい

プロジェクトと開発現場の架け橋を担いながら、あらためて感じるのは、この仕事の難しさとやりがいは表裏一体だということ。たとえば、すでに確立されている既存の業務手法を変えていくことや、部門間の壁をどうやって壊していくのかという難しさと日々向き合っています。

一方で、OMUSVIはトヨタの10年後、20年後を変えていくプロジェクトだと思っています。そのプロジェクトにいろいろな立場で関われることにやりがいを感じていますし、プロジェクトとユーザーをつなぐ立場であることに、存在価値と責任を持って取り組んでいます。

OMUSVIが社内に知られていない時期から携わってきましたが、一つひとつの開発プロジェクトに入り込んで、実際に手を動かしながらOMUSVIの必要性を伝える活動をしていると、「今の業務を見直すきっかけになった」「これからはOMUSVIを軸に進めていきたいね」といった前向きな言葉をもらえることが増えてきました。そんな時は、自分が取り組んでいることの価値が実感できるようで嬉しいです。

やはり、一番のモチベーションは現場の方々の声です。システムは使ってもらわなければ効果を発揮することはできません。現場の皆さんにプロジェクトの意義を実感してもらえることが大切ですね。

外から見ると、トヨタは巨大で堅い雰囲気のある日本のメーカーだという印象を持つ方もいると思います。私も、就職活動をしている時はそう思っていました。しかし、実際に入社してみるとその印象は大きく変わりました。若手社員の意見にも耳を傾けてくれますし、意思を持って手を挙げればチャレンジの機会を与えてくれる風土があります。

さらに、そのチャレンジが実際の車両開発につながっていくこともやりがいになります。皆が名前を知っているような車種に携わることができますし、自分が関わったものが実車となり、街中を走っている。その喜びがまた自分の成長へとつながっています。

OMUSVIを共通言語に。

切り込み隊長として

さまざまな車種に展開していきたい

どのような人がトヨタに向いているか──これは私が大切にしていることですが、自分で抱え込まないことです。いろいろな人の助けを借りながら、協力し合いながら物事を前に進めていくことが重要です。さまざまな部署や人と関わりながら仕事を進めていくというのはどの会社でも求められることですが、トヨタではとくにチームワークが問われるように感じます。

また、しっかりと目標に向けて段取りを組む意識も大切ですね。入社してから学んでいく部分もあるかと思いますが、そういった意識があるとスムーズに業務を進められます。何より大事なのは、明るく元気に取り組むこと。周りの人に声をかけてもらいやすく、頼りにされている人は、共通して明るい雰囲気があると感じています。

私自身のこれからについては、現在のプロジェクトをしっかりと見届けたいと思っています。OMUSVIは、一車種だけではなく、共通言語としてさまざまな車種に使われていくことに意味があります。まずはレクサスカンパニーの中で適用し、ゆくゆくは全社に広げて行かなければいけません。私が切り込み隊長として先陣を切り、ミッションをしっかりと達成したいと思っています。

その先は、現在担当している最上流の工程の知識を活かしていきたいと考えています。今は兼務という形ですが、いずれは車両開発のオーナーのようなポジションに就けることが目標です。このプロジェクトで培った経験と知識を基盤として、より責任のある立場でクルマづくりに貢献していきたい。手を挙げればチャレンジできる環境を活かし、自分自身の成長と会社への貢献を両立させていきたいと思っています。

※ 記載内容は2025年9月時点のものです

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クルマの開発/生産/販売などのビジネス分野に必要なシステムの企画・開発・運用や、新たなモビリティビジネスを支えるシステムの企画・開発を行っています。デジタルを活用し、オールトヨタのビジネス革新を支えていきます。

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