
仲間と共に
0を1に、1を100に。
世界中から愛される
安全なクルマづくりをめざして
車両電子アーキテクチャ企画開発
車両性能開発(実験/解析)
TC車両性能開発部
H.S

仲間と共に
0を1に、1を100に。
世界中から愛される
安全なクルマづくりをめざして
車両電子アーキテクチャ企画開発
車両性能開発(実験/解析)
TC車両性能開発部
H.S
実験部門の白水 裕一は、小中型車の車種・新プラットフォーム開発に携わり、側面衝突時のボデー性能と乗員拘束性能の企画開発を担当しています。電動化にともなった安全性への配慮が重要なテーマとなる中、試行錯誤を重ねながら未知の性能開発に挑む醍醐味とは。トヨタ自動車だからできるクルマづくりへの想いを語ります。
開発初期から参画し、
衝突安全性能を車両に
実装して評価。
電動化時代の安全性能に挑む

トヨタ自動車の実験分野は、「動的」「熱流体」「信頼性」「衝突安全」「人間工学」の5つの主要機能に分かれており、このうち私は衝突安全を担う部門に所属しています。
トヨタが掲げるマルチパスウェイ戦略の先駆けとなる新プラットフォーム・新車種の開発に携わり、側面衝突と呼ばれる、車両などが横からぶつかってきた際の安全性を確保するためのボデー性能と乗員拘束性能の企画・開発を担当しています。
近年普及が進むBEVやPHEVといった大容量電池を積載する車両は重量が大きく、衝突時のエネルギーが大きいのが特徴です。各骨格部材への入力や変形モードを予測しながら衝突エネルギーを車両で吸収できるよう性能企画して、フィジカル試験とバーチャル解析を用いてアンダーボデーの性能開発を行っています。
さらに、万が一事故が発生した場合の乗員の傷害リスクを低減することも、私の重要な任務のひとつです。
開発スケジュールは大枠が定められ、目標も明確ですが、日々の業務内容は流動的で、ゴールに至るプロセスは、開発の進捗や得られた知見に応じて常に変化します。翌日のタスクが前日の議論で決まることも多く、状況に合わせて柔軟に対応しています。
設計や製造など各担当部門と連携しながら打ち合わせを重ね、その時々で最適な進め方を精査していくことが私たちの日常です。
具体的な開発プロセスは、まず企画から始まります。どのようなコンセプトの車両を開発するのか、また市場の期待に対してどのレベルの性能を実現するのかを机上で検討します。
次のステップが、CAE(Computer Aided Engineering)によるシミュレーションです。コンピュータ上で実車衝突を再現し、バーチャル空間で性能をつくり込みます。ここで得られたデータや知見をもとに構造を具現化し、実際の試作・実車評価へと進めていきます。
衝突安全は開発の後期に取り組むイメージを持たれがちですが、私たちは車両開発の初期フェーズから参画しています。各国の自動車法規・アセスメントやトヨタ独自の評価基準に従って達成すべき性能目標を設定して、それに対して必要な設計・技術対応を早期に検討し、実現していくことが、私たちのミッションです。
私がこの仕事をする上でとくに意識しているのは、「誰かのために」という考え方です。これは、トヨタウェイにも示されている理念のひとつで、入社以来、強く共感してきました。
私たちには、新しいクルマを心待ちにしてくださるお客さま、共に開発に従事する仲間、そして日々支えてくれる家族や友人がいます。こうした人々の存在があるからこそ、今の自分がある──この感謝の気持ちを原動力に、価値ある仕事を生み出すことを常に意識して取り組んでいます。
工学分野から衝突安全の世界へ。
現場での試行錯誤が
成長加速の礎に

私は工学系分野を幅広く学び、機械系・電気系・材料系などに触れながら、大学研究ではソーラーパネルの基板材料研究に取り組みました。
そうした中で自動車業界を進路に選んだのは、モノづくりへの強い関心とクルマへの興味があったからです。トヨタを志望した理由は2つあります。ひとつは、私が就職活動を始めるよりも前に起こった2008年リーマンショックで、大打撃を受けながらも着実に成長を続けてきた揺るぎない事業基盤に強く惹かれたことです。もうひとつは、グローバルに活躍できる環境に大きな魅力を感じたからでした。
もともと操安性部門に興味を持っていましたが、そこから衝突安全に興味を持ったきっかけは、入社後の説明会です。実際の衝突試験の映像を目にし、その規模感や迫力に魅了され、「世界一安全なクルマをつくりたい」と直感的に決めました。
配属後は、側面衝突の開発に携わり、当時開発後期にあった「カムリ」のプロジェクトに参加。実車試験などを通して実務を経験しました。専門知識がほとんどない状態で、膨大な情報量と向き合いながら業務をこなすのにとても苦労した記憶があります。
性能目標が設定されているため、定量的な数値に達していなければ、ボデーや内装、エアバッグなどの設計変更を短期間で実施しなくてはなりません。開発の現場では、日々このプロセスが繰り返されました。
大変な経験でしたが、試行と改善を重ねる中で得られた知見や成功体験が、徐々に自分のスキルとして定着していく手ごたえがありました。自動車開発の根幹にあたる安全分野を担当する責任感は非常に重く、「必ずやり遂げる」という意識が自然と高まります。緊張感のある環境に身を置けること自体が大きな刺激となり、仕事への熱量につながっています。
良好な人間関係にも恵まれてきました。チームには、若手も自由に意見を発信でき、上司が真摯に耳を傾ける信頼関係と風通しの良さがあります。こうした環境が、日々の業務に前向きに取り組む力となり、成果に結びついていると感じます。
入社5年目に、研修の一環として国内のエアバッグのサプライヤーさまに1年間出向できたことも、有意義な経験でした。衝突安全の分野では、エアバッグやシートベルトといった拘束装置だけでなく、車両全体を俯瞰する視点が求められます。また、業務が細分化されているため、すべての工程を経験する機会は限定的です。
一方、出向先ではエアバッグ開発に専念し、設計図の作成からミシン縫製、インフレーター(ガス発生装置)の組み付けまで、一連のプロセスをすべて経験できました。
実際の衝突試験でも、エアバッグを展開させて性能を確認し、課題があれば物理的な確認を行いながら再設計・再製作するサイクルを自分自身で回せたことで、大きな成長につながったと実感しています。
現場と連携しながら課題を克服。
全員の知恵と努力を結集し、
“奇跡の一台”を

出向から戻った後は、前面衝突用のエアバッグ性能開発を担当しました。当時は小型クロスオーバーSUV「カローラクロス」の開発終盤で、実車評価やエアバッグ単体評価を行うフェーズ。私はエアバッグの性能検証を担当し、さまざまな市場環境を想定した評価条件下でも安定的に展開できる性能を担保する責任がありました。
ハイスピードカメラで1,000分の1秒単位の映像を解析し、原理原則に基づいて予測と検証を繰り返した結果、目標性能を達成。しかし、エアバッグが展開時に内装部品と干渉して破損するなど、さらなる対応課題が浮き彫りになりました。
モノとして完成させるには、製造現場との連携が不可欠です。通常業務を抱える現場の協力を得るため、自ら足を運び、製造要件や課題を理解した上で対策の必要性を訴え続けました。
その結果、現場の協力を得て製造上のハードルをクリア。技術者としての達成感を味わった瞬間でした。
この経験から学んだのは、とことんやってみることの大切さです。上司に背中を押してもらえたおかげで、挑戦と失敗を通じて不安を克服でき、仕事の進め方やマインドセットを積み上げることができました。うまくいかないこともありましたが、それも含めて前向きにやり切る自信につながっています。
その後は、「プリウス」や「アイゴ」といったハイブリッドカーの実車評価やHEV化対応開発を担当。現在はBEV、PHEVなどの新車種開発に携わっています。エアバッグ開発とは異なり、電動車の衝突安全ではボデー側の性能開発が中心です。企画の段階から参画し、BEVやPHEVにおける電気安全の考慮や、衝突時のエネルギー吸収・変形許容範囲の設計など、性能シナリオを緻密に描きながら開発を進めなくてはなりません。
まったく新しい経験ですが、電動化がますます加速する中、高いモチベーションをもって臨んでいます。技術的なチャレンジが多いぶん、非常に刺激的です。
初期段階からプロジェクトに参画し、市場に出るまでの流れを体験できる機会は誰もが経験できることではありません。性能企画を一から立案し、設計に反映させる経験を積めていることに、大きなやりがいを感じています。
また、自動車開発には多くの人が関わっています。実験・設計・製造・デザイン・営業・国内外のサプライヤーや海外拠点など、さまざまなステークホルダーが連携して初めて1台のクルマが完成します。“何万人もの人の想いが結実した一台”としてお客さまに届けられる。この達成感は、トヨタだからこそ味わえる開発の醍醐味だと感じています。
共創のカルチャーこそが
トヨタの強み。
挑戦し続ける人と共に、
より良いクルマづくりを

福利厚生や教育制度、グローバルに活躍できる環境など制度面の魅力もさることながら、互いを尊重し合いながら価値を共創していくカルチャーこそが、トヨタの真の強みです。
多くの仲間と共に0を1に、1を100にしていく──そのダイナミックなプロセスに携われることに、大きな喜びを感じています。
自動車業界が100年に一度の変革期を迎える今、トヨタを動かす原動力となるのは、変化を楽しみながら挑戦し続ける人です。
チャレンジを後押しする環境を活かし、自らの可能性を拡張できる人が増えれば、組織としてさらなる進化を遂げ、より良いクルマづくりやモビリティの新たな価値創造につながると信じています。
個人的には、当面は「目の前の課題に全力を尽くす」ことにフォーカスするつもりです。30代前半の段階で無理にキャリアプランを描くより、与えられた仕事を丁寧にやり切ることで視野が広がり、本当に取り組みたいことが見えてくると思っています。
その上で、チャンスがあれば積極的に手を挙げ、新たな経験を重ねていきたいです。将来的には、自身の経験や知見を後輩に還元できるよう、技術力と人間力の両面を磨き続けたいと考えています。
私がトヨタで働く目的は、世界中から愛される、安全なクルマをつくり、お客さまに届けること。販売台数も重要ですが、技術者として最も胸が熱くなる瞬間は、自分が手掛けたクルマに対するお客さまの生の声を聞くときです。それが私の原動力になります。
開発を終え、世界中のお客さまのもとへとクルマが旅立つ日、「行ってらっしゃい」と胸を張って送り出せるクルマを、一緒に創り上げていきましょう。
※ 記載内容は2025年10月時点のものです
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