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調達戦略で拓く車両開発の未来

──仲間との“共感”を軸に挑む

グローバル競争の最前線

調達

調達技術・プロジェクト推進部

H.E

江崎 寛人は、LEXUS・GRブランド車両のプロジェクトマネジメントや次世代BEV車両の競争力強化に向けた企画・管理業務、競争力の最前線である中国事業課題への対応などの業務を担っています。海外赴任で培った俯瞰的視点と、仕入先さまとの信頼関係構築を武器に、激化するグローバル競争の中でものづくりを支える挑戦の軌跡を追います。

魅力あるクルマづくりに向けた、

車両開発を支える

調達戦略マネジメント

私が所属する調達本部は、大きく「バイヤー業務」と「スタッフ業務」に分かれます。前者は仕入先さんからの部品、資材、設備などの調達活動を担い、後者はものづくり、安全・品質管理、原価低減の企画、生産・供給対応、DX、各調達イベント企画など、バイヤー活動を支えるサポート業務全般を担当しています。

私はスタッフ業務に属し、新車立ち上げに向けた車両原価・発注企画の立案・管理といった調達プロジェクト全体のマネジメントをメインに行っています。現在は「LEXUS・GRプロジェクト」と「新BEV車両の立ち上げ」に携わっており、車両原価の7〜8割を占める外注部品の発注戦略の立案や原価マネジメントを担当しています。

また、調達領域だけに留まらない役割も担っています。仕入先さんの技術を活かした販売への技術訴求方法の提言まで含め、プロジェクト全体にまたがる企画や改善を社内の各組織と連携しながら進めています。合わせて、全社的なプロジェクトにも参画し、補給部品まで含めた部品の種類削減をめざし、仕入先さんも巻き込んだ活動を行っています。

世界各地の地域課題に対応することも重要なミッションです。たとえば中国では、2020年以降に多数の新興メーカーが実力をつけてきており、競争が激化しています。中国メーカーが開発スピードや原価競争力で優位に立つ中、現地事業体のメンバーや仕入先さんとも協議を重ね、今後の事業展開に向けた最適な調達戦略・グローバル波及への対応など、中国事業の構造改革に向けた取り組みを推進しています。

業務内容は多岐に渡りますが、調達は発注・価格決定業務を中心とする仕入先さんとの取り組みをベースに、開発・生産・技術・営業といった社内機能をつなぎ・巻き込みながら、外部の仕入先さんと調和を取る“ハブ”のような存在です。時には原価低減活動の総合プロデューサーのような役割も果たしています。部品がひとつ欠けても車両は完成しません。社内外を橋渡しし、連携を生み出すことで車両を形にしていく点に、確かな存在意義を感じています。

この仕事を成功に導く上で私が大切にしているのは、「大義」と「興味」です。大義のある仕事でなければ仲間を集められず、持続可能な取り組みにもつながりません。同時に、おもしろさや自己成長を感じられなければ、部下・同僚・周囲のメンバーのモチベーションを高めることも不可能です。

だからこそ、仕事の大義ややりがいの部分を可視化し、共感をもって周囲を巻き込み、仲間と並走しながら前進する「キャプテンシップ」を発揮したいと考えています。

中国赴任で磨いた俯瞰する視点。

変わりゆく市場での挑戦が、

スタッフ業務への足がかりに

私が就職先としてトヨタを選んだ理由は、学生時代の経験にあります。サッカーに取り組む中で、海外への遠征や試合を通じて、日本と海外という関係を強く意識するようになりました。そして、トヨタがグローバルに事業展開し、大きな舞台で挑戦できる環境であることに魅力を感じたのです。さまざまな国と比較しても、日本ほどモビリティが発展している国は多くないと感じ、移動の自由を世界規模で広げる仕事にチャレンジしたいと考え、入社を決めました。

入社後は、インフラ・設備のバイヤーとして経験を積み、その後、ボデー部品のバイヤーを担当しました。リーマンショック後の厳しい経済環境の中、関係各社とのやり取りを通じて経営や財務の知識を身につけ、震災・台風・火災などの有事には工場の早期復旧にも奔走しました。

ボデー部品調達部に所属している際、とくに印象に残っているのは、とあるトヨタに近しい会社を担当し、将来構想の検討会に参加したときのことです。新車両の開発に着手するタイミングで、老朽化した工場の閉鎖、または改装が検討されていました。億円単位の非常に大きな経営判断になるマターである一方で、経済情勢論としては円高傾向で、国内生産台数の是非が問われていました。

トップレベルでの議論が佳境に差し掛かったとき、調達としてもスタンスを固めきれずにいましたが、「メーカーさん自身の想いはどうなんだ?」と当時の本部長が言ったのです。そのひと言をきっかけに、「自分はトヨタの窓口であると同時に、仕入先さんの代弁者である」という調達担当としてのあるべき姿を強く実感することができました。この経験は、今でも迷ったり悩んだりした時の大きな意思決定の拠り所となっています。

トヨタと仕入先さんは発注側・受注側の関係にありますが、本音で正直に話せる信頼関係が不可欠です。現在も、この姿勢を守ることを意識しながら、日々の業務に取り組んでいます。

一方、私がスタッフ業務に関心を持ったのは、入社13年目の出来事がきっかけです。トヨタと第一汽車集団の合弁による中国法人、一汽トヨタに4年間出向しました。現地では、調達全般に関わる企画業務、プロジェクトマネジメント、原価低減や調達基盤強化に向けた企画など、幅広い業務に携わり、またコロナ禍での部品供給途絶や半導体不足といった部品供給対応を経験しました。中華系OEMや異業種からの参入企業が急速に成長する中、競争力の差を痛感し挫折も味わいましたが、その経験があったからこそ、新たな視点で組織に貢献したいと考えるようになりました。

私はこれまで調達内でバイヤーとして、設備からボデー部品、そして中国でのユニット部品まで、幅広く担当してきました。部品の開発・ものづくり現場の最前線での実践的な経験を通じて、部品一つひとつがなければ車は完成しないという当たり前ながら重要な事実を肌で学びました。

また、車両原価の7〜8割を占める外注部品に関わる企画や管理を通じて、部品の機能や仕様、原価構造への深い理解をもたらしてくれました。仕入先さんとの信頼関係構築の大切さ、そして中国での激しい競争環境での学び、これらすべてが、現在のスタッフ業務の土台となっています。

GRブランドの魅力を発信。

「全員が同じ船に乗ること」が

プロジェクト加速の鍵に

現在、私はトヨタのブランディングや企業価値向上を担う、少量生産車のスポーツブランド「GR」を担当しています。GRのような個性のある、“尖った”クルマは、走ることの喜びを感じてもらえることに加え、技術力向上やブランド価値の向上に寄与できるのが特徴です。

一方で、走る・曲がる・止まるのすべてにおいて高い性能が求められ、開発リードタイムが長くなる上、ユニークかつ少量となる部品が多く、汎用部品と同じラインで生産することも難しいため、仕入先さんから受注を敬遠されることもあります。こうした背景から、近年はGRプロジェクトを盛り上げる仲間づくりに向けた取り組みに積極的に注力しています。

2024年には新設したR&D拠点「Toyota Technical Center Shimoyama」で仕入先さんを招いたイベントを開催し、チーフエンジニアによる構想の紹介、設計・バイヤーとの個別セッション、モック車のデザインレビュー、テストコースでの現行車との比較走行などを通じて、トヨタスポーツ車両の魅力を直接体感してもらいました。

仕入先さんの共感が得られないまま、ただ技術的な課題に取り組んでいても、やがてプロジェクトは破綻してしまいます。成功の鍵は、関係者全員に同じ船に乗ってもらうこと。まだ道半ばではありますが、多様なコミュニケーション施策が形になりつつあり、手ごたえを感じています。

仕入先さんからは、「これまで経験したことのない規模感のイベントで、普段は見られない開発初期段階での車両構想や現場の試作段階の苦労や工夫に触れられ、とても刺激になった」と好意的な声をいただきました。

中でも、ある営業担当の方から、「これまで少量生産車の企画は、社内に持ち帰って説明するのが難しかったが、今回のイベントを通じ、必要な情報を得られたことで社内展開もスムーズに熱を持って話すことができた」とのお声をいただいたことが印象に残っています。

さらに、事後アンケートを通じて、「一定のロットでまとめて生産したい」「部品のスペックを調整して汎用・他車種との共用化に組み込みたい」といった意見をいただくなど、ものづくりのヒントをいただいたケースもありました。

社内のチームメンバーからも、「実際に商品に直接触れられる喜びを感じた」「現地・現物に関わることでモチベーションが向上した」といった声が上がっています。とくに、現在プロジェクトマネジメントを担当するあるメンバーから、「入社して以来、今一番仕事が楽しい」と言ってもらえたことは、私自身にとって大きな励みになっています。

クルマづくり全体を見渡し、

プロジェクトの全体最適を追求

スタッフ業務を担うようになってから、商品や地域の視点から、クルマづくり全体や地域事業を俯瞰できるようになりました。ものづくりの課題全般に携われるだけでなく、会社経営の意思決定に直結するダイナミックな業務も多く、日本のみならず世界の地域経済にも大きく貢献できることは、大きなやりがいです。また、組織業務への理解が深まり、社内の人脈も広がることで、キャリア形成にも大きく役立っていると実感しています。

だからこそ、この業務には多様性のある人材が求められます。年齢やバックグラウンド、国籍も問わず、さまざまな方に参画していただきたい。とくに重視するのは、仕事を自分事化し、当事者意識をもって向き合う姿勢です。事業規模が大きく、社会に与えるインパクトも大きいため、大きな責任がともなうからです。もちろん、それに見合うだけの自己成長の機会もあります。強いオーナーシップをもち、主体的に業務に取り組める方と一緒に仕事ができることを楽しみにしています。

自動車業界や調達業務、プロジェクトマネジメントの経験者はもちろん歓迎しますが、必ずしも高いスキルは求めていません。社内には学習の機会が豊富に用意されています。安心してエントリーしてください。

今後の展望として、不確実性・不透明性・複雑性が高い時代において、常にアンテナを張り巡らせ、大局的に時流をつかむこと。その上で必要な施策を立案し、迅速な“意思決定力”と、決めたことをすばやくやり抜く“胆力”を身につけたいと考えています。モビリティの進化や新たな競合の台頭、サプライチェーンや経済醸成の変化など、先行きが見通しづらい状況の中、これまでのやり方が通用しない場面も多く想定されます。

こうした環境の変化に柔軟に対応し、足元で起きている課題や困りごとに向き合いながら、AIでは補えない、人ならではの経験・知恵・直感を活かして、仕事の枠組みを変えたり、新たにつくり上げたりすることに挑戦していきたいです。

とくに国内においては、少子高齢化や労働人口の減少、資材やエネルギー費、労務費の上昇など、ものづくりに逆風が吹いています。そうした状況下でも、日本のものづくりを守り、競争力を高める取り組みに携わり、盛り上げていきたいと強く思っています。

※ 記載内容は2025年9月時点のものです

調達とは

100年に一度の大変革と言われる時代の中、従来の枠組みにとらわれることなく、調達メンバーが中心となって関係部署や仕入先と一体となりながら意見を出し合って業務を進めています。また仕入先との相互信頼を基盤に共に成長できるように進めており、常に仕入先と向き合い、互いの継続的な成長が実感できる、非常にやりがいのあるチャレンジングな職場です。

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